福井名物へしこ。その独特な風味と深い味わいを堪能!
福井県民が選ぶ「ふくめし」第5位
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へしこは、福井県若狭地方および京都府丹後半島の伝統食であり、鯖やアジなどの青魚を塩漬けにした後、米ぬかに漬け込んで熟成させた保存食です。独特な風味と深い味わいが特徴で、近年では全国的に知名度が高まっています。
へしことは?歴史と由来
へしこの起源は古く、江戸時代初期にはすでに作られていたと言われています。当時は冬場の貴重なタンパク源として、各家庭で自家用に作られていました。名前の由来は諸説ありますが、魚を樽に押し込むことを「へし込む」と言っていたことから転訛したという説が有力です。
へしこの製法
へしこは、主に鯖で作られますが、アジ、イワシ、フグなど様々な種類の魚で作ることができます。まず、魚を塩漬けにして水分を抜き、その後米ぬかに漬け込みます。漬け込み期間は数ヶ月から数年と様々ですが、一般的には1年以上熟成させることで深い味わいになります。
へしこの食べ方
へしこは様々な方法で食べることができます。定番の食べ方は、薄く切ってそのまま食べる「へしこ刺身」です。他にも、香ばしく焼く「焼きへしこ」も絶品。
へしこを一本購入した際はさばき方に悩まれる事もあるでしょう。そんなときはぜひ、こちらの動画をご参照ください。
福井のへしこ文化
福井の多くの居酒屋ではメニューにへしこがあるお店が多く、「へしこ茶漬け」は出汁と交じる芳醇な香りと、お店によって違う薬味によって、それぞれ違う味わいが楽しめます。
そして近年では、へしこを使った創作料理も増えています。イタリアンやフレンチでもアンチョビの代わりにへしこを使う美味しいお料理を提供されています。へしこピザやへしこパスタなど、様々なアレンジレシピが考案されています。
へしこは、福井の食文化を代表する伝統食です。独特な風味と深い味わいを楽しむために、ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。