名物「たくあんの煮たの」歴史、作り方、食べる場所まで完全ガイド
福井県民が選ぶ「ふくめし」第13位 『たくあんの煮たの』
福井名物「たくあんの煮たの」とは?
「たくあんの煮たの」は、福井県で古くから親しまれている郷土料理です。古くなったたくあんを柔らかく煮込み、醤油、砂糖、みりんなどで味付けしたものです。甘辛い味わいで、ご飯のおかずや酒の肴として人気があります。
「古たくわんの煮たの」や「たくわんの炊いたん」と呼ばれるほか、ひと手間かけて作られているため「贅沢煮」などとも呼ばれています。
歴史と由来
発祥の年代は不明ですが、明治初期にはすでにあったとされています。昔は、11月になると各家庭でたくあんが漬けられていました。たくあんは夏を越すと色が黒くなって酸味が出てくるので、もう一回煮て味を付け直して食べていました。古くなった食品を大事においしく食べられるように工夫する、家庭の知恵によって生み出された郷土食が「たくあんの煮たの」です。
福井の食文化におけるたくあんの煮たの
福井県は、冬の寒さが厳しい地域です。そのため、保存食としてたくあんが古くから食卓に親しまれてきました。「たくあんの煮たの」は、そんなたくあんを無駄にすることなく美味しく食べるための工夫から生まれた料理と言えるでしょう。梅干しを入れたり、かつお節や山椒を入れたり、家庭によってさまざまなアレンジがあります。
家庭で作れる!「たくあんの煮たの」の基本レシピ
【 材料】
- たくあん:500g
- 水:500ml
- 醤油:大さじ4
- みりん:大さじ4
- 砂糖:大さじ3
- 鷹の爪:1本(お好みで)
【作り方】
- たくあんは薄切りにする。
- 鍋に水とたくあんを入れ、沸騰したら弱火にして10分ほど煮る。
- 醤油、みりん、砂糖を加えてさらに10分ほど煮る。
- 鷹の爪を加えてさっと煮たら完成。
「たくあんの煮たの」が味わえるお店
家庭でたくあんが漬けられなくなり、たくあんの煮たのもつくられる機会も減ってしまいましたが、スーパーや居酒屋等では根強い人気を誇る福井の郷土料理です。
まとめ
福井名物「たくあんの煮たの」は、歴史と伝統のある郷土料理です。家庭で作れる簡単レシピも紹介しているので、ぜひ挑戦してみてください。